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紡歌の日記とか、近状とか、ちょっとした小話とか。 色々~~~☆
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お題、一話目は『鎖』デス。

『Be My Honey!』内での脇役、鷹とその彼女さんのお話

続きを読む☆からどうぞ♪


_______________



「そんな所にキスマークつけた覚えないんだけど?」

いつも以上に不機嫌な響華の咎めるかのような声に、鷹は己の首元を鏡で確認する。

「そりゃあ、響華、最中は意識朦朧だからね」

その言葉に響華は頬が高潮するのを感じながらも、なおもつっかかる。

「い、いくら私が熱に浮かされててもねー。ちゃんと、覚えてるわよ!」
「ナニ、ホントに浮かされてるの?嬉しいな、そんな事言ってもらえると。男冥利に尽きるよ」
「ちが!だ!……鷹ァ!」

何度もすりぬける相手を押さえつけようと声をはりあげるが、鷹は少し苦笑してベッドで座り込んでいる響華の隣に座る。
おでこによった皺に軽いキスを落として、耳元に囁く。

「よっくみてごらん?………夏の終わりだけど、蚊っているんだよ」
「……は!?私が蚊にさされた痕をキスマークを間違えるわけが………」

(ま、間違えた……)

なるほど近くでみれば、ぷっくりとしていて、痒そう……。
遠くで見ればただのピンクにしか見えず、しかも位置が位置なので部屋に帰ってきた鷹を見た瞬間そう思ったのだ。
恥ずかしさに何もいえないでいると、鷹は余計な事までいいだす。

「一応ホストだからね、こんな見える所にはつけさせるわけがないだろ?」
「……ナニが言いたいのよ」
「さァ?」

いつもコレ。
はぐらかして、不安にさせて。

(この、サディスト!)

怒りのボルテージが上がりやすいのは自分でもわかっている、だからこそいつも寝室においているボストンバッグを急いで掴むと、いつものように宣言する。

「もぉ、鷹とは逢わないから!」

中身は、着替えとか洗面道具とか、ちょっとした旅行用。
それでもまだ、使われた事はない。
俯いて早足で玄関にむかう、でも不安で途中で立ち止まって振り向いてしまう。

(今日は、振り向かないンだから……!)

いつもいつも、振り向いた先には困ったように笑う鷹がいて、言葉巧みに丸め込まれる。
いつもの境界線を越えたところで、とたんに不安に襲われる。

(どうしちゃったんだろ、私)

まるで足枷でもついているかのように、足が重い、鷹とはなれるだけで体が重くなる。
それでも足を引きずるように玄関のドアノブに手を置いたところで、後ろから力強い手が伸びてきた。
すっぽりと体を押さえ込まれ、背中から伝わる熱すぎる体温に響華はとたんに泣きたくなった。

「嘘だよ」

優しい声で、言う。

「ナニ、が……よぉ……」
「響華だけ、響華しかいらない……わかんない?」
「知らないっ……」

引き止めてくれた事にほっとして途端に体から力がぬける。
ボストンバッグが床に落ちると、急に己の体が地面から浮く。

「ひぁっ」
「今回もこのボストンバッグは用無しだったね、元の場所に戻しておくよ」

響華を抱えたまま器用に床におちたボストンバッグを取ると、すたすたと家の中に進む。
寝室にはいると隅っこの方にボストンバッグを放り投げる、ついでに響華もベッドへと放り投げられた。

「ちょっ、なんでバッグと同じ扱いなのよ!?」
「まさか、バッグ相手にナニはできないよ」
「ナニってなによ?」
「今からする事?」
「!?バカっ、私、明日早いンだから!」
「ケンカの後は仲直りが必要じゃないの?」
「仲直りもうしたじゃない!ってゆーかそこまで激しいケンカじゃなかったでしょ!……鷹っ」

急いでベッドから逃げようとするものの、すでに両手は頭の上で鷹の片手により押さえつけられている。
じたばたと見苦しいが抵抗する、そのうち降ってきた鷹の唇に響華は力を抜かざる得なくなった。

(鷹って……キス、すごくうまいんだから……)

これもそれも、高校時代での多数の女子との経験なのかしら……。

不快な思い出が一瞬頭をよぎるが、なおも深くなる口付けにそんな事考えられなくなる。
長年の付き合いで、鷹のキスにどう応対したらいいのかもわかっている。
口付けに答えながら、鷹の片手がどんどんと響華の衣服を奪っていく。

(早業……)

こうなったら途中でやめた方がつらい、すでに響華の中に抵抗する意思もなく、その証拠に先ほどまで響華を束縛していた鷹の手はもうすでに響華の胸の飾りを弄んでいる。
強弱つけて触れられる手に、響華は思わず鷹の肩を噛んで声を押し殺す。

「痛いンだけど?」
「うるっ……さぁ……いっ」

太ももから滑るように鷹の手が響華のソコに触れる。
びくん、と体が震えるがそれは恐怖なんかではなく―快楽からで。

ソコだけはどうしてもはしたなく甘い声が漏れてしまう、頭が真っ白になる。
どうして他人に触れられるのはこんなに気持ちいいのだろう。

(違う……鷹だから……)

だから離れられなくなる。
体を繋げるたびに、響華はますます鷹から逃れられなくなる。
ぐるぐるとまるで見えない鎖にがんじがらめにされているような気さえしてくる。

持ち上げられた太ももにキスをおとされ、そのまま鷹の頭が朱の軌跡をのこしながら下へと向かう。

「やっ!ちょっ……鷹ァっ」

一番敏感なソコを舌でなめあげられ、響華は悲鳴のような嬌声をあげる。
初めての体験ではないが、なんど体験しても恥ずかしい事この上ない。
しかもさらさらと触れる髪の毛にさえも敏感な体が反応してしまう。

「あっ……やぁっ……」

大きな波のうねりのようなものがおしよせて、響華は体を硬直させる。
真っ白になった頭で、響華はシーツを握り締める。
瞑っていた目をひらくと、目の前に鷹がいる。
優しい触れるだけのキスを一つ。

シーツを握っていた手を伸ばして鷹の背中に縋りつくと、ゆっくりと鷹自身が響華の体に侵入してくる。
気遣うかのようなゆったりとした動作が、もどかしい。

「鷹ぁっ」

吐息のような己の声を、恥ずかしいとおもう余裕なんてない。
抱きついてその耳元にお願いを言う。
まるでその言葉を待っていたかのように律動を早める鷹に、響華は敗北したような気分になる。

抱き合うたびに、絆が強くなる、というより、楔を打ちつけられているかのようだ。
それが鷹の独占欲なのか、ただそう響華が感じるだけなのか。

それでも、快楽に少し歪んだ鷹の顔をみるたびに、いつもとは違う仮面の外れた顔を見れて嬉しいのだ。
こんな顔を知っているから、鷹の手を振り払えない。

(一生、逃れられないじゃない……)

多分問題は、それでもいいと思っている自分自身にあるんだろうけど。

と、そんな事を激しくなる律動の中考え、鷹の体に再度きつくしがみついた。




____________



お題にそってないー。(涙
ホントはダークにしようとしたけど、どぉしてもこの二人がかきたくて。
かいちゃった。。。
妙におきになお二人(笑
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